甘い満月~Sweet Full Moon~
「あ!あそこ空いた!早く早く!」

10分くらいしてようやく私たちは席を得た。

「じゃぁ俺なんか買ってくるからここで席取っててもらっていい?」

「その必要はないよ!ま、芯くんがどうしても私のお弁当食べれないって言うんだったら
ハンバーガーでも買ってくれば?」

「あ~!!!!!マジ?リカちゃんもしかしてお弁当作ってきてくれたの???」

目を丸くして満面の笑顔で聞いてくる芯くん。

「そだよーこれでも少しは料理できるからね!今日早起きしたから眠いよぉ~」

なんて言うと、芯くんは本当に嬉しそうに私がお弁当箱を開くのを見ていた。

「うわ~うまそう!マジでリカちゃんの手作り?俺世界一幸せだぁ~」

「大袈裟だよ~」

なんて言って二人で笑う。



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