甘い満月~Sweet Full Moon~
授業中、放課後が待ち遠しくて、でも緊張で、授業はあっという間に過ぎた。

休み時間ごとにくる芯くんからのメール。

休み時間ごとに芯くんについて質問してくる南。

授業中はずっと南と手紙でやりとりをしていた。

なんだか、一日中芯くんの事を考えていた。

変なの。先週までは芯くんの存在すら知らなかったのに。

帰りのHRの時間、芯くんからのメール。

「俺らのクラスもう終わったから、下駄箱んとこで待ってるね!」

南に伝える。

南は、もちろん芯くんを紹介しろと、うるさい。
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