公認カップル。~クールBOY&ピュアGIRL~
私たちは擬似だし、仲良く寄り添う必要なんてないけど。



私は樹也と・・・


自然体を装って、樹也の手を掴もうとした時、

樹也が不意に立ち止まった。


「俺…トイレ行ってくる」


「へっ?」


私の前を通り過ぎて、お手洗いに行ってしまった。


「・・・」


私は仕方なく、お手洗いの近くにあったショップのウィンドを覗いていた。


「!?」



トイレにしては長い・・・

私の目の前にワンワン泣いた小さな男の子がやって来た。







< 79 / 203 >

この作品をシェア

pagetop