もっと大切にする~再会のキスは突然に~
8章
あ~あ、今日も遅くなっちゃたな。何食べよう、ご飯…。
普通の職種じゃ花の金曜日。
週末も普通に勤務が組まれている私達には全然関係ないけれど、こんな日に残業して、もう20時になろうかという時間に一人で帰路につくとちょっと寂しい。
疲れきっていて、ご飯を作る気にもならない。
そうだ、こんな時のためにコンビニさんがご飯作ってくれているんだった。
ほんと、ありがたい。
最近はお野菜たっぷりで凝ったものも多いからね。
この間夜勤の時にゆきちゃんが食べていたコラーゲン入りのスープ美味しそうだったな~なんて考えていたら、
病院を出たところの電柱の横に見覚えのあるショートカットのスラリとしたシルエットが見える。