もっと大切にする~再会のキスは突然に~
「河合クン。なんで…?」
うろたえる私にフッと余裕の笑みを浮かべ、
「ここに異動になったから。葵の勤めてた病院だって思ってたけど、こんなにすぐに会えるとはな。」と私のほうに歩みを進める。
「そう、なんだ。久しぶりだね。そっか、整形の医者になったんだね。整形は患者さん多くて大変だよね。」
いつの間にか慌てて視線を動かす私のすぐ目の前に彼が立っていて、
「息継ぎしないで話すの、変わんないな。」
よく言われた言葉に彼の顔を見上げると、懐かしい笑顔を浮かべる彼と視線が絡み合う。