もっと大切にする~再会のキスは突然に~

いつもどおり、OP着の上に白衣姿で立っている河合クン。

一瞬私を見るけれど、すぐにベットに横たわる女の子に視線を移す。


「ありがとうございます。こちらは大丈夫ですので、お父さんのほうは、」
「河合先生、山田さんの呼吸状態が。」

高木先生の声は慌てて走ってきたお父さんのほうを担当しているスタッフの声に遮られる。

すぐにヒラリと白衣を翻し、少女のお父さんのほうへ駆け出していく河合クンは決して慌てることはなくて、

採血やその他の指示をだしながら慌てるスタッフに落ち着くようニコリと笑いかけることも忘れない。


お父さんのほうもバタバタしだした中、夜勤交代者も出勤しだした為、状況を説明しながらフォローを頼む。
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