もっと大切にする~再会のキスは突然に~
「「お疲れ~」」
週に1回は通っている職場を出てすぐの創作居酒屋でよく冷えたウーロン茶のグラスをカチンと合わせて喉を潤す。
私たちはそろってビール2杯も飲めばまっすぐ歩けないくらいだから、特別なことが無い限りはソフトドリンクで乾杯をする。
「今日も激務だったね~。明日の夜勤が怖いよ。」
繭子ちゃんがお店自慢のトマトの肉詰めを頬張りながら天を仰ぐ。
「私はやっと2連休だから、ごめんね。」
明日の夜も病棟内を走り回る繭子ちゃんを想像してニヤリと笑うけど、にっこり特上の笑顔で返される。
「葵、連勤だったでしょ?ゆっくりエステでも行ってくれば?ちょっと顔が疲れてる」