もっと大切にする~再会のキスは突然に~
6章
繋がった日から、私たちの関係はただの医者と看護師からは変わりつつあって。
お互いのシフトや当直の合間に、私の家で一緒にご飯を食べたり体を重ねたりするようになった。
それは、あの日の別れがなかったかのように、離れていた数年間がなかったかのように、とても自然で居心地がよくて、今の私たちの関係が『恋人』と呼ぶものかどうなのかは不確かなまま放置していた。
お互い大人だし、そんなのもいちいち確認するのも野暮なかんじがしたし、こうやって貴重なお休みには私といるんだから、そういうコトでしょ?って自分を納得させていた。
それに、関係を問いただしたりして、この居心地のよさがなくなってしまうのも嫌な気がしていたから。