あおい 恋
ガラッ
教室のドアを開けると、
いつもと変わらないグループで談笑してるクラスメイトたち。
「おはよ、晴菜」
今井翔、
別に目立つ訳ではないけれど、優しいしノリもいいし話しやすいので、私のきくかぎり女子の間で評判はいい。
「おはよ、」
「唯には〜?」
唯はあたしの後ろからひょこっと顔を出して言った。
「んっ!?ごめ、ちっさいからきづなかなった」
半笑いの翔。
「さいって〜、もう二度と翔におはよう言わないわ」
怒りつつも笑ってる唯。
「冗談だって〜 ごめんごめん!」
「ゆるすわけないし」
こんな2人が 好きだ。
「ぷふっ」
思わずあたしは笑った。
「また晴菜は〜 こーゆー時に笑う〜!」
「だって おかしいんだもん、ふ、」
「それ以上笑ったらチビが噴火するからやめなさい。」
ちょ、そーいうこと言うから唯怒るんじゃん!
ばかだ、こいつばかだ!!
そう思いながら私も半笑だ。
隣にいる唯をみると
下を向きながら静かに翔をにらんでいた。
ほら!!ばか!!
「え、え!?今のだめだった!?冗談だってわかるじゃん!え、本気にした!?」
「知りません、あ、これから翔くんには敬語をつかいますので。」
いや、中学生かよ、
「ごめんって、冗談ですよ!?ね!?」
いや敬語うつってんじゃねーか、
こんな2人、すきなんだけどね