~クッキー~悠



「そう。クッキー。」



「…ありがとう。」



奈美は笑顔でクッキーを眺めていた。





「で、さ…」



なんか奈美をみてると俺まで


恥ずかしくなってきた。




「俺と…つきあって…くれる?」



「…。」




「俺のこと考えないで!」


「…。」




「俺は大丈夫だからさ!」




「いいの?…ホントにいいの?」



「うん。」




「…はいっ。」




告白成功。




これでやっと奈美の彼氏になれた。



「ありがと。奈美。」



俺は奈美の頭をぽんと叩くと



両手を上にあげて、


「やったー。」


と叫んだ。



嬉しかった。



すっごく嬉しかった。
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