~クッキー~悠
俺が考えていたこととまるで同じだったから。
「そんなの関係ないのに。」
「え…?」
「俺は全部含めて好きなんだよ。」
「…。」
「クラスでなんか言われてるなら
守ってあげたいし、
飾らないところも……好き。
弱いなら俺が支えてあげたいし
ないているときは側にいたい。」
少し照れながらもちゃんといえた。
「…」
奈美はまたうつむいた。
「あっ、ありがと。」
「どした?」
「…恥ずかしいの!!」
うつむいたまま奈美はいった。
「はい。これ。」
俺はお返しを渡した。
「クッキー?」