想い逢う
結局私の話は聞いてもらえず、
葵さんは電話を掛けるといってどこかへ行ってしまった。
この部屋には私と冬哉さんと…………沈黙。
き、きまずいっ!
「あの、冬哉さんって何歳ですか?」
何か、心苦しいな。
「19だ。」
「ってことは私は16歳だから3歳上ですね。」
すると冬哉さんは吃驚したように私を見る。
「そうなのか?」
「…はい。」
「てっきり17,8あたりだと思ってた…」
そんな私老けてる?
「そーいやお前学校はどこだ?」
「行ってませんよ。」
冬哉さんはなんか怖い顔で私を見てくる。
こ、怖くないんだから!
「だって、義務教育はちゃんと終わってるから…。
いいかなって…。」
「あ?」
うー…怖いよ。
「お前、学校はどこだ?」
聞いてくる冬哉さん。
「桜鳴学園です。」
考えたあと冬哉さんは
「そうか。」
とだけ言って、会話を終了させた。
なんなのー??