想い逢う

結構歩き回った後、私は迷っていた。
約束の時間までまだ時間がある。

んー…どこに行こうか。
そう思った矢先に知らない男に声を掛けられる。

「ねねっ。そこの可愛い子♪名前は?」

うぜー…。
適当にあしらうか。

「相崎由良。」

嘘だけどね(笑)
本当の名前は瀬伊 翠。
大嫌いな名前。

「いいよね?」

あ、やば。
話聞いてなかった。

「え?うん。」

「やったー。じゃ、行こう♪」

は?
肩を掴むナンパ野郎。
頭が着いていけないまま車に乗せられる私。
え、、、え??

「ちょっと、どういうこと?
 何で車に乗ってるわけ?」

「それは、これから由良ちゃんを売りに行く為。」



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