地味美少女の過去と秘密
街にでるといるわいるわ、ヤンキーの方々。
いまの私は私服だしまあ柚木紗莉那ってバレないかな。
髪は金だからちょっと目立つかも…。
だってほら、めっちゃ睨まれてるし…。
とくに厳つい男の人たちとか…。
まあ怖くはないんだけどね。
私は美容室に入る。
「紗莉那ちゃん、待ってたよ~。」
この人は美容室のお姉さん。
なんだか私のこと気に入ったみたいで名前も覚えられた。
髪を染めてもらった。
金は目立つからとりあえず栗色に。
「紗莉那ちゃん、お人形みたいだね~。」
人形って…大げさだよね。
栗色にするの夢だったんだよね~。
…夢って語るほどじゃないと思うけどね。