地味美少女の過去と秘密




「へえ、お前みたいな地味なやつもこんな歌聴くんだ。」



ええ、中身はヤンキー女ですから。
てか地味地味って、みんな差別しすぎでしょ。



差別?区別?…どっちでもいいや。



「てか返してよ。」



「いいじゃん、仲良く一緒に音楽聴こうぜ。」



「はあ?わけわかんない。」



すると彼は私の肩に頭を載せて倒れ込んできた。



「何してんの?」



「黙れ、寝かせろ。」



上から目線すぎでしょ。



てかイヤホンも勝手につけてさ。




「…のいてよ。」



「………。」



< 137 / 302 >

この作品をシェア

pagetop