地味美少女の過去と秘密




屋上の前の扉をあけると、もうさっきの彼の姿はなかった。



私は急いでリボンを探した。



…どこっ!?どこいったのっ!?



どこを探してもリボンは見つからなかった。



……もしかして…さっきの男……っ!?



「……どこいったーっ!?」



私は誰もいない屋上で叫んだ。



……叫んだところでなにも変わらないんだけど。
…本当、どこにいったんだろう…?



――キーンコーンカーンコーン……



丁度授業終わりのチャイムが鳴り、校舎から沢山の生徒が外に出ていく。



…今から、昼休みか…余計探しづらいっつーの!!




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