地味美少女の過去と秘密
* 第 4 章 *
幸せ
宿泊体験から数日後。
学校中にわたしが柚木紗莉那ってこともバレてぎゃーぎゃーうるさい女たちも寄ってこなくなった。
この前は5、6人で私に謝ってきた。
少しずつ、楽しい学校生活が送れるようになってきた。
「紗~莉那っ!」
「あ、旭、もうお昼か。」
旭が私の席に迎えにきた。
今や、全校公認のカップル。
付き合うようになって私たちは毎日昼休みを一緒に過ごす。
この昼休みは私にとってとても大切な時間。