地味美少女の過去と秘密
「…へぇ、俺の女に手ぇ出すなんていい度胸してんじゃねぇか?」
ピタリと翔平の手の動きが止まり、翔平は振り返った。
私もできる限り体を起こして音楽室のドアを見た。
そこには…リリカや優くんや怜斗、柊斗、翔じゃなくて…紛れもなく旭がいた。
「……あ…さひ…っ!!」
どうして?どうしてきてくれたの?
私、あんなこといちゃったのに…。
「おめぇ、そいつから離れろ。」
旭は翔平を睨んで言った。
「…んだよ。お前は紗李那の何を知ってんだよ。」
「あぁ?」