地味美少女の過去と秘密
毅壱が学校にこなくなって一週間が経とうとしたころ。
私は少し、毅壱が心配になった。
心配っていうか…なんていうか、リリカが一番辛いと思う。
あの事件があってもリリカは毎日学校に登校し続けている。
今まで友達だった子たちは手の平を返すように、リリカと関わらなくなった。
でも…それでもリリカは毎日楽しそうだった。
だって、リリカには私たちがいるからね。
あれから真っ先にリリカが私たちに謝りに来た。
すごく必死で…でもリリカは本当にすごく優しい子だって分かった。
『本当にごめんなさいっ!
…許してもらえたりしないだろうけど、謝りたい。
そして…リリカのことは許してもらわなくてもいいけど、毅壱は許してほしい。
…だから…本当にすみませんでしたっ!!』
普通、自分を犠牲にまでして毅壱だけは許してほしいだなんて言える?
わたしだったら絶対に無理だよ。