地味美少女の過去と秘密



「…へぇ~…旭が…ねぇ?」



私はさっきの出来ごとを優くんに話した。



「で、莉那ちゃんはそのときどう思ったの?」



「…え?」



そのときって…キスされたとき…?
不覚にも…気持ち悪いどころか…なぜか心地よいとおもった私がいた。



「…旭さあ…親いないんだ。」



…親が…いない…?



「勝手に話していいのかわかんないけど…旭の親、殺されたんだよね。」



「…殺…された…?」



「そう、殺されたんだ。
5歳のとき、家に強盗が入ってそのとき、旭は公園で友達と遊んでたらしいんだけど、帰ってきたら家が血の海で…
親父もお袋も…そして10歳離れた旭の姉ちゃんも…いなくなった。」






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