地味美少女の過去と秘密
龍毅部屋
旭に私が柚木財閥の娘ってことがバレて一週間。
あの日はダッシュで家に帰り、これ以上、私のことを知られないように、私の情報を最強にロックした。
…私、これでも、日本№1のハッカーだからっ♪
ちなみに世界№1はパパ。
「莉~那~ちゃんっ♪」
そう言って私に近づいてくるのは優くん。
「みて!地味子が優くんに話しかけれてる!」
「なんで!?離れろーっ!」
うるさい女子のみなさんが影でコソコソ。
…まあ龍毅はこの学校で有名だし、しかたないか。
「あ、優くん、もう帰るの?」
優くんの後ろには翔、柊斗、怜斗、そして旭。
みんなは鞄を持ってどこかに向かってる。
「いや~、それが、暇だから龍毅部屋行こうって思って♪」
龍毅部屋というのは学校裏のなんか部屋みたいな変なとこ。
…まあ、学校の溜まり場みたいな。
「ふーん、そうなんだ。」