地味美少女の過去と秘密
…こいつ、悪魔だ。
普通だったら意地でもこいつらに着いていかないのに。
…あぁ、なんでバレてしまったんだ…。
私は渋々、龍毅部屋に行くことになった。
「てか最近さぁー、莉那ちゃん、旭の言うことよく聞くよね~。」
龍毅部屋に着き、ソファーに座った優くんが話し出した。
そりゃあ、弱み握られてるんで。
「あぁ、それは、こいつが柚木財閥の娘ってことをバラさない交換条件だよ。」
そうなんですよ。
……は?…こいつ今さ、言ったよね…?
――グイッ
「…てめぇ、言わねぇって約束忘れてねぇだろうな、あぁ?」
私は旭の胸倉を掴んで言った。