HARU
勇真が手を挙げて合図をすると、亜由美さんらしき人物がそれに気付き、こちらに近付いてくる。





彼女達がやってくるのを見て、俺は目を閉じ、深呼吸をする。



緊張しているわけではない。

コレは俺の中の決まりの様なものだ。


2年前のあの日から続く、女の子と接する時の心のバリアを張るための儀式。
< 6 / 7 >

この作品をシェア

pagetop