心の窓を開けて ―貴方の瞳にあたしは映ってますか?―
「それじゃあ、
俺はこの辺で。
風邪ひくから早く
窓しめて帰った方が
いいぞ。」
あたしは
「窓しめろ」や
「早く帰れ」などの
言葉は飽きるくらい
聞いていた。
そのたびに
あぁ、誰もあたしを
見てくれないんだ
って思ってた。
でも、今日は違った。
あたしの事
考えてくれた。
「風邪ひくから」
その言葉は
あたしにとって
涙が溢れてきそうなくらい
嬉しい言葉だった。