【短】おさなじシリーズ★1
式が終わって沙良ちゃんと入り口に向かう。
話題はもっぱら、さっきの代表クン。
「あの羽柴ってヤツどっから来たのかしらね。あんだけ目立つヤツなら知らないハズないし。」
名前は羽柴上総。
名前を聞いても心当たりはなくて、やっぱり知らないヒトだ。
首を捻る沙良ちゃんに私も曖昧に返す。
その時・・・
「てめぇ、イイ度胸してんじゃねーかよ。」
「・・・へ?」
いきなり吹っ掛けられたいちゃもんに俯き加減の顔をあげ、一瞬にして凍りついた。
目の前には校内で一番と言われている不良集団がいた。