【短】おさなじシリーズ★1
羽柴クンの発言に周囲の視線が一斉に私に集中する。
注目に慣れていない私は一気に顔が熱くなる。
「ホラ、オマエからも言ってやれ。邪魔で席に戻れねェだろって!」
・・・お願い巻き込まないでぇ・・・。
羽柴クンは『トーマ』クンと違って、私をいじめたりはしない・・・けれど。
これも羽柴クンなりの気遣いなんだろうけど・・・
内弁慶の私にしてみたらイジメみたいなものデス。
「え、えと・・・・わた、私なら、へ、平気、ダ・・・ヨ」
思わず思ってもない事を口走る。
だって、こんなタイミングで本心なんて言えないよぉ・・・。