【短】おさなじシリーズ★1
購買の前にある自販機。
小銭を投入口に入れようとした時―――
どんっ
「あ・・・・」
後ろを通り過ぎようとしたヒトとぶつかって百円玉が自販機の下に転がり落ちた。
がーん。
小銭もうないのに・・・。
「ん。悪ぃ・・・って、里中。」
「ひっ!?羽柴クン・・・」
相手が羽柴クンと知って思わず飛び退く。
私の過剰反応に羽柴クンは顔を強張らせてるし、隣にいた砂原クンは微妙に笑いを堪えている。
ぅぅ・・・またやっちゃった。
怖かったワケじゃないのに・・・。
ただ反射的なモノで・・・。
寧ろ不自然な程ドキドキして、平静でいられなくなるというか・・・。