【短】おさなじシリーズ★1
恥ずかしくって、居た堪れなくって俯いていると、羽柴クンの手が伸びてきた。
自販機にお金を入れて「ん」と顎をしゃくる。
「・・・え?」
「ナニ飲むんだよ。」
「え?・・・ええ!?い・・・いいよ!お金、崩せばあるから・・・」
カミカミながら必死に言い募るけれど
ぎろっ
羽柴クンの威圧的な一睨みに呆気なく撃墜。
「・・・いちごおれ・・・デス。」
羽柴クンはボタンを押して、出てきたイチゴオレを私に渡した。
・・・ど、どーしよ・・・
本当にもらっちゃってもイイのかな。
そんな事を考えてる間に、羽柴クンはさっさと行ってしまって・・・
お礼も言えなかった。