【短】おさなじシリーズ★1
羽柴クンがフンッと鼻を鳴らす。
「しゃーねーだろ。母親働いてたから、腹減ったら自分で作るっきゃねーもんよ。」
「オマエ今独り暮らしだろ。飯どーしてんだよ?」
「あー?適当。一人分って作ンのメンドーなんだよな。夜はバイトの賄い食ってっし、何とかなんだろ。」
・・・・バイト?
「へぇ!羽柴ってバイトしてんの。」
沙良ちゃんがひょいっと口を挟む。
気になったけど聞けなかったコト、サラッと聞ける沙良ちゃんはスゴイな。
羽柴クンはどうでも好さそうに「まーなー」と頷いた。