【短】おさなじシリーズ★1
「母親バリバリのキャリアウーマンだし、金がナイっていわけでもねーけど、独り暮らしは俺の我儘だし、生活費くらいは自力でなんとかしねーと面子が立たねぇじゃん?」
「ふーん。意外としっかりしてんのね。」
「意外とって。オマエ俺をなんだと思ってたんだっつーの。」
二人の仲よさそうなやり取りに、胸の奥がシクリと痛む。
美男美女だし、お似合いかも
・・・なんて。
そんな考えに落ち込んで視線をお弁当に落とす。
砂原クンが言う。
「昼飯、弁当にすれば?」
お弁当・・・あ!
私はある思いつきにそっとイチゴオレを見た。