【短】おさなじシリーズ★1
三人の視線を浴びて、干物になりそうなほど、頭が干上がる。
あぁぁ・・・
もう、ヤケだ。
私はバッグからお弁当を掴み、ずいっと羽柴クンに突き出した。
「ぃ・・・ちご・おれの、ぉれぃ、にっ・・・・」
舞い上がり過ぎた所為で声がオモシロイほどに翻る。
は・・・恥ずかしい。
心臓バクバク。
もう爆発して死んでしまいそう・・・
そう思った時、ひょいっと手が軽くなった。
何が起こったのか分からずに思わず顔を上げる。
と。
ちゅっ
と頬で小さなリップ音。
・・・・・・・へ?