【短】おさなじシリーズ★1
・・・そっか、私からかわれたんだ。
フツーの子なら冗談で笑い飛ばすのを真に受けて過剰反応しちゃって・・・
私、ホント滑稽だ。
泣きそうになるのを堪えてフルフルと首を振ると、羽柴クンは重い溜息を吐いた。
「俺、オマエ相手だとホント、どーしていいのか分かんなくなんだよ・・・」
違うよ。
私が意識しちゃって変な反応しかデキナイの。
私が・・・悪いんだよ。
「・・・っぅ・・・ふぇ・・・」
自分が情けなくて、堪えたはずの涙が溢れた。