【短】おさなじシリーズ★1
胸がキュンと疼いて、思わず涙が零れた。
「だぁぁぁ!!だから泣くなっつってんだろ!その顔マジでやべぇから!!」
「ヒクッ・・・や、やばい・・・!?」
「あーもー、知るか!!」
背中に回っていた腕が解けて、頬を挟まれた。
「っ・・・・んんっ・・・」
唇が深く重なった。
何が起こってるのか分からなくて、唇が離れた後も茫然としていた。
見詰める羽柴クンはちょっと困ったような顔で
「・・・コレ、イジメてるわけじゃねーからな」
そう言ってダメだしみたいに私の唇をついばんで顔を引き戻した。
その顔がほんのりと赤い気がするのは私の気の所為?
・・・羽柴クンでも照れたりするのかな・・・。