【短】おさなじシリーズ★1
「ゴメンって・・・今日会えねェってことか?なんかあったか?」
すっげータノシミにしてたからすっげーショック。
・・・だけどそれよか、夢雨になんかあったかと心配になる。
探るように携帯の向こうを伺っていると、夢雨が慌てたように応えた。
『えっ!えと・・・会える、よ!だからそうじゃないんだけど・・・あの・・・』
そこで詰まった後、戸惑いがちに呟いた。
『・・・・い、家に・・・迎えに来てイタダケマセンカ・・・』
は?
ゴメンねを連呼する夢雨に分かったと応えて電話を切ったものの、首を傾げる。
待ち合わせは昔遊んでた公園。
まさか場所を忘れるってトコロでもねぇし・・・一体なんだ???
ひょっとして『デートの日は家からエスコートが夢だったの♪』ってやつか?
・・・カワイイヤツ!!
愛らしいオレのお姫様の願いを叶えるべく、ウキウキとした足取りで夢雨の家へ向かった。