エロスからタナトスへ
私はお風呂あがり、

下着をつけてなかった。

そのことを恥じる間もなく、

ジョンフンは素早くTシャツを脱ぐと、

わたしのからだも、露にした。

彼の体温と私の体温は、同じ温度だった。

その心地よさに溶けてしまいそうで、

本当にそのまま溶けてなくなってもいいとさえ、

思った。

湧き出る泉は、

新しい水が、投入されるのを心から受け入れた。

彼の吐息が、瞼にかかると、涙がこぼれた。

過去のSEXの記憶は、すべて削除され、

ジョンフンのものだけが、上書き保存された。
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