エロスからタナトスへ
そんなことがあってから、

毎日セックスしなくなった。

そのかわり、いろいろ話をするようになった。

それは、最初から彼の望んだことだったのだけれど。

お互いの家族の話。

学生時代のこと。

今日見た、おかしなオバさんの話。

そう。

セックスの相性以上に、話し相手として、

申し分なかった。

言葉の壁は、あればあったで、

それもおもしろ、おかしかった。

< 117 / 142 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop