エロスからタナトスへ
渋滞を過ぎて、

車が動き出した頃、

「あの。酔ってしまったみたいで・・・」

ほんとだった。

長時間のドライブは苦手で。

「どうしよう。大丈夫ですか?車止めましょうか。」

「ちょっと休みたい・・・」

といっても、止められる場所もない。

「ホテル寄ってもらえますか。」

「え?」

「いいんです。そうしてください。」

すぐ近くに立ち並ぶ1件に入ってもらった。
< 30 / 142 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop