エロスからタナトスへ
東京駅に、美保を迎えに行った。

「詩雨子ー!ひさしぶり!」

「美保、あんた変わらないね!」

「詩雨子は、ちょっと大人っぽくなったんじゃない?」

「そんなことないって。ホテルキャンセルしたんでしょ。」

「うん。よろしくお願いします。」

「狭いし、ゴロ寝だよ。」

「詩雨子といっしょにいられるの久々だから、

 うれしい!」

「それにしても、はしゃいでるね。」

「だって、ジョンフンに会えるんだもん。」

「はー。荷物少ないみたいだけど、どうする?家に一回来る?」

「うーん。時間、もったいないし、ロッカーにでも預けるわ。」

「そう?」
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