エロスからタナトスへ
初のファンミに行ってから、

かれこれ半年くらい経った。

ブログの情報で、

韓国でファンミがあるという。

さっそく美保に連絡した。

「美保。ジョンフンのファンミが、韓国であるって、

 知ってるよね?」

「え?そうなの?」

「何?知らないの?」

「う、うん。実はね、詩雨子には悪いけど・・・

 ジョンフン熱冷めてきちゃた。」

「ええ?あんなにはしゃいでたのに?」

「うん。ちょっと、燃え尽きたかな。

 今は、違う人に移ったんだ。」

「そんなもんなの?で、誰?」

「それが、東方新輝。」

「まさかー?」

「でしょ。やっぱりそうだよね。

 でも、いいもんはいいのよ。」

「じゃ、ジョンフンは?」

「んー、もう会わなくてもいいかな。」

「せっかく、二人で韓国行けると思ったのに。」

「ごめーん。でも、私、韓国のファンミ行けるほど、

 時間もお金もないよ。」

「そんなこと・・・でも、わかった。私もちょっと考えてみる。」

< 66 / 142 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop