エロスからタナトスへ
ファンミの席は、日本とちがって、

大広間に丸テーブルだ。

部屋ごとにくじ引きで、席が決まる。

「詩雨子さん、引いて。私クジ運ゼロだから。」

「そんな、私だって・・・」

「いいから、お願い!」

「ほんとに、いいんですか?」

私が引くことに。

「26テーブルの7と8番」

「うわ、後ろのほうだ。はるかさんごめんなさい!」

「いいって。今日は、ジョンフンと写真撮影があるから。」



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