エロスからタナトスへ
反対側かなぁ?
デパート大きくて、わかんないよ。
右に行こうか、左に行こうか、迷っていると、
黒い車が止まり、誰か降りてきた。
私と同じ間違いをした人かしら?
男性だった。
サングラスをしてる。
まさか?
ジョンフンが一人のはずないし。
でもやっぱりあの姿。ジョンフン!?
こっちにやってくる!
「あ、君一人?」
「ジョンフンさん?こそ、一人なんですか?」
「ああ。遅刻しちゃって…
事務所の人は、スポンサーに挨拶に行ってるし。」
「マネージャーさんは?」
「巻いてきた。」
「え?サイン会は?」
「中止なんじゃない?」
「いいんですか?お仕事。」
「埋め合わせは、ちゃんとするから。」
「でもファンの人、待ってますよ。」
何、説教めいたこと言ってるの?私…
「君、ちょっと付き合ってよ。」
「ええ?」
「早く!他の人にみつかりたいの?」
「い…」
何事もなかったように乗ってきた車の方。
私はただ彼について。
誰も私たちに気づいていない。
他の人たちは、映画の中のストップモーションのように、動きが止まり、
私たちだけがそこから立ち去ったようだった。
デパート大きくて、わかんないよ。
右に行こうか、左に行こうか、迷っていると、
黒い車が止まり、誰か降りてきた。
私と同じ間違いをした人かしら?
男性だった。
サングラスをしてる。
まさか?
ジョンフンが一人のはずないし。
でもやっぱりあの姿。ジョンフン!?
こっちにやってくる!
「あ、君一人?」
「ジョンフンさん?こそ、一人なんですか?」
「ああ。遅刻しちゃって…
事務所の人は、スポンサーに挨拶に行ってるし。」
「マネージャーさんは?」
「巻いてきた。」
「え?サイン会は?」
「中止なんじゃない?」
「いいんですか?お仕事。」
「埋め合わせは、ちゃんとするから。」
「でもファンの人、待ってますよ。」
何、説教めいたこと言ってるの?私…
「君、ちょっと付き合ってよ。」
「ええ?」
「早く!他の人にみつかりたいの?」
「い…」
何事もなかったように乗ってきた車の方。
私はただ彼について。
誰も私たちに気づいていない。
他の人たちは、映画の中のストップモーションのように、動きが止まり、
私たちだけがそこから立ち去ったようだった。