エロスからタナトスへ
シャワー室は、バスタブもあり広かった。

一人になって、今までに起きたことを、

ひとつひとつ整理しようと熱いお湯を全身に浴びたが、

そうすればするほど、

記憶は不確かさを増して、

今いる空間と時間さえも、

あいまいで説明のつかないものに感じられた。
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