だいっキライッ‼~この想い、気づくまで~

その時、

「どうした?何見つめてんの?」

あれ。あたし見つめてたっけ?

「あたし見つめてた?」

「うん。チューして欲しいのかとおもった」

……うーん。
これはなんとも本人に聞かなきゃ無理だな。

少し冷静になろう。
………すると、海の『チューして欲しいのかと思った。』が頭の中でローテーションした。

「チューして欲しいわけ無いでしょ‼」

「ふふっ。反応遅すぎ…。」

なんかその笑い方イラっとするなぁ。

「鈍くてすいませんでしたぁ‼」

「はいはい。」

授業中にもかかわらず、楽しく海と喋ってしまった。
うーん。
多分、海は悪いヤツでは無いんだろう。
そう思った。
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