初恋のキミへ。
俺はカギを開けて、部屋に入った。

意外と狭い…いや、広い?

でも想像してたより、全然キレイだな。


「荷物整理めんどくせ」


数十分後、荷物整理が一段落して、休憩してた俺のところに、理玖が飛び込んできた。



「てめぇ理玖。開ける前にノックぐらいしろ。」


「許してちょ。ってそれどころじゃないんだよ!!ババアから、呼び出し食らった!!やべぇよ…なんか怒られるかも…俺、なんかしたっけ?」


「知らねぇよ」

理玖が言う“ババア”とは、理玖の母親のことだ。

これがまたやっかいな性格で…


「行きたくねぇなぁ絶対怒られるし!!」

「どーせ、結局行くんだから早く行って来いよ。」

「そうだよな…ちょっと行ってくるわ…」

「いってら~」
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