初恋のキミへ。
―――……ハッ!!やばい!!今何時だ?すっかり寝てた。
何かが、顔についたせいで起きた。
何だこれ?
顔についたものを手に取ってみると、桜の花びらだった。
桜?
さっきは気がつかなかったけど、ここには桜の大木があった。
しかもど真ん中に。
その時、唐突に『前世の記憶』を思い出した。
あの女の素敵な笑顔も…
何故だろう。
桜を見たから?
さて、戻るか。と思って立ち上がり、大木の後ろに回った。
誰コイツ?
すると、後ろには人が座っていた。
俺と同じで、気持ち良くなってそのまま寝たのか?
好奇心で顔を見たくなった。
そして、俺はしゃがみ込むと、顔をのぞいた。
……え?
ち、ちょっと待てよ。頭が混乱して、よくわからない。
なんでここに…