初恋のキミへ。
夢ノナカ
+美桜side+
桜の花びらが舞う風が吹く中、私は泣き疲れて寝てしまった。
―――そこに、キミが笑顔で現れて、
それがあまりにもいつものキミで、
だからこそ大好きなキミで、
嬉しくって嬉しくって私は思わず笑顔になった。
その時、キミは私をぎゅっと抱きしめてくれた。
「好きだよ。」
そう呟いたキミからはなぜか桜の甘い匂いがして、
私の胸はきゅうっと締め付けられて、
今最高に幸せ……って思えた。
でも、キミが、また
私を置いていこうとしたから、思わず
「行かないで…ななせ。」
そう言ってしまったんだ。