初恋のキミへ。
「じゃあ委員会決めます。」
ウジウジ言ってる理玖を置いて、さっさと決め始めた女のほうの学級委員。
確か…杜山っだけ?
黒髪のミディアムボブで意外とカワイイ。
「葵ちゃんと一緒に学級委員できんの!?じゃあ俺やる~」
単純だな理玖…
理玖が浮かれて、委員会決めをしてる中、俺はぼうっとしていた。
そこまでやりたい委員なんてないし。
でも、委員って全員やらなきゃいけないから、どーせやるなら楽しくて、ラクなやつがいいなぁ
「じゃあ次、文化祭実行委員やりたい人、いますか?男女一人ずつです。」
ちょうど今、文実を決めていた。
ラクそうだし、これでいいや。
「はい、俺やりたいんですけど。」
俺は手を挙げて、立候補した。
げっ、俺のほかに3人もやりたいやついんのかよ。
そこまでやりたい訳じゃないんだけど…
「じゃあ、女子は中村さんで決まりです。男子は、じゃんけんして下さい。」