初恋のキミへ。
―1―
2度目の春
+美桜side+
キミがいなくなってから、2度目の春を迎えた。
私だけが高校生になって、キミは中2のまま。
きれい…。
風が吹いて、桜の木が揺れる。
たくさんの桜が舞った。
私は、空に手をかざした。
こんなことしても、やっぱり届かない…か。
私の手に、一枚の桜が触れる。
「美桜(みお)!!」
後ろから名前を呼ばれた。
この声の主は、私の親友、杜山 葵(とやまあおい)。
感謝してもしきれない、私の大切な人。
「美桜!!何してるの?」
「別になにも~」
葵には、これ以上心配かけたくない。
だから私は、葵に笑いかけた。
「それより、もうすぐ入学式始まっちゃうよ!!」
「え?やばっ走れー!!」
ねぇ、キミは今でも
私を見ててくれていますか?
私、今日から高校生です。
その時、また桜吹雪が起こった…―――
キミがいなくなってから、2度目の春を迎えた。
私だけが高校生になって、キミは中2のまま。
きれい…。
風が吹いて、桜の木が揺れる。
たくさんの桜が舞った。
私は、空に手をかざした。
こんなことしても、やっぱり届かない…か。
私の手に、一枚の桜が触れる。
「美桜(みお)!!」
後ろから名前を呼ばれた。
この声の主は、私の親友、杜山 葵(とやまあおい)。
感謝してもしきれない、私の大切な人。
「美桜!!何してるの?」
「別になにも~」
葵には、これ以上心配かけたくない。
だから私は、葵に笑いかけた。
「それより、もうすぐ入学式始まっちゃうよ!!」
「え?やばっ走れー!!」
ねぇ、キミは今でも
私を見ててくれていますか?
私、今日から高校生です。
その時、また桜吹雪が起こった…―――