初恋のキミへ。
「やった!10本中9本!」
「だいぶ上手くなったな~」
裕也の特訓のおかげで、私のフリースローもかなりはいるようになった。
「俺のおかげだと思わない?」
裕也がそう言うと、私はべーっと舌をだして背を向ける。
手をひらひらさせて、わざとシッシッなんてしたりして、なんか少し楽しい。
「調子乗るな!!」
と皐月が割り込んできた。
「皐月じゃん。サッカーの練習は終わったの?」
「おうよ!!かなり、パワーUPしたぜ!!」
「じゃあ期待してるね!!」