美味しい時間
「今更だろ。緊張するなって」
そんな事言われても無理っ。こんな明るい所でなんて絶対に無理っ!!
自分の裸体がはっきり見えちゃうのも恥ずかしいけど、課長のすべてが丸見え
ってことが超恥ずかしいーっ!!!
「ねぇ、慶太郎さん。電気消さない?」
「はぁ!? 何で消さなきゃいけないんだよっ」
……って、何で私が怒られなきゃいけないいんだっ。
でも消してもらえないということは……。
キャーッ!! 考えただけで恐ろしい。
震える身体を抱きしめ、その場に座りこんだ。
「何ひとりでブツブツ言ってんだよ」
「だって恥ずかしいんだもん」
「身体洗うだけだろ」
「うぅ~」
レバーを回しシャワーから勢い良くお湯を出す。それを私の背中にゆっくりと
掛け出した。